兵庫県競馬(園田競馬・姫路競馬)のレース編成は、地方競馬の中で最もJRAに近いと思われる編成方法を取っています。
以下、「園田競馬・姫路競馬番組要綱」等(以下「番組要綱」)に基づき、兵庫県競馬のレース編成の仕組みを見ていきます。
レース編成の流れ
兵庫県競馬のレース編成は開催回単位で行われるのが基本です。開催回中の日取りは概ね1週3日の開催を2週行い1開催を形成するのが基本となっています。
ただし、時折週4日開催が行われる関係で連続開催途中に開催回が変わることがありますが、その際も開催回にとらわれず2週分の番組を編成することが基本となっているようです。
レース設定は「概定番組」として開催回初日の3~4週前に発表され、そのだけいば・ひめじけいば公式ウェブサイトにも掲載されます。
一方、出走馬の編成については、JRAのように出走を希望するレースを選んで開催週に出走投票する形式となっており、第一投票、第二投票の二段階の投票を経て各レースの出走馬が確定します。
出走投票を複数開催日分一括で行う関係上、出馬表の発表は開催日の2~3日前、下表のスケジュールで発表される傾向があります。
- 手順1概定番組発表
開催回初日の3~4週前
- 手順2重賞等出走登録
レース2週前の水曜日(ナイター開催期間中は木曜日)
※交流の場合地方他地区馬はその前日、JRA馬は翌週日曜日 - 手順3出走投票(第一投票)
第二投票の1~2日前
- 手順4馬連名簿発表
開催初日の直前
- 手順5出走投票(第二投票)
連続開催初日の2日前
※途中で開催回が変わる場合は回別に初日の2日前 - 手順6出馬表発表
下表参照
- 手順7レース開催
レースの種別
兵庫県競馬では「重賞競走」「特別競走」「普通競走」の3区分のレースが設定されており、地方競馬で唯一「準重賞競走」の区分を持っていません。
このうち特別競走はクラスによって性質が異なっています。
クラス | 特別競走の設定傾向 | |
---|---|---|
4(3)歳以上 (古馬戦) |
B2クラス以上 | 重賞競走を除く全競走が特別競走 |
C1・C2クラス | 賞金の高い競走として1400m以外の距離を中心に設定 | |
C3クラス | 設定されない | |
3歳単独 | Bクラス以上 | 重賞競走を除く全競走が特別競走 |
C1クラス以下 | B・C1クラス混合のみ設定あり Cクラス単独競走では設定されない |
|
2歳 | JRA認定競走(「アッパートライ競走」)が特別競走 |
クラス分けのある区分のBクラス以上は重賞以外の競走が全て特別競走、2歳戦はJRA認定競走が特別競走となっており、これらはカテゴリー(古馬戦、3歳)全体での格の高い競走といった位置づけでの特別競走といえます。
(古馬B1・B2クラスは番組要綱上普通競走も設定可能ですが、現在は設定されていません。)
一方、古馬のC1・C2クラスは1400mでない競走を中心に少数の競走を特別競走としており、クラス内における賞金の高い競走として特別競走を位置づけていると思われます。
なお古馬C3クラスは番組要綱上も特別競走を設定不可としているほか、3歳C1単独・C2クラスの競走は現在特別競走を設定していません。
競走距離
兵庫県競馬が開催される園田競馬場、姫路競馬場の競走距離は下記の通りです。
競馬場 | 周回・1周 | 競走距離 |
---|---|---|
園田競馬場 | 右1051m | 820m、1230m、1400m、1700m、1870m、2400m |
姫路競馬場 | 右1200m | 800m、1400m、1500m、1800m、2000m |
2場で開催する兵庫県競馬ですが、基本として行われているのは共に1400m戦で、下級において同一クラスで複数のレースが毎日行われています。
また、園田1700m、姫路1500mが中距離戦、園田1870m、姫路1800mは長距離戦的位置づけとして、そして短距離戦となる園田820mと1230m、姫路800m戦がそれぞれ設定されており、距離を希望する馬が集まって適宜実施されます。
このうち園田820m、姫路800mは「スーパースプリント戦」とも紹介され、小回りの兵庫2場ながらワンターンで終わるレースとなっています。以前は2歳初出走(新馬戦)と全国シリーズ「スーパースプリントシリーズ」の構成競走である重賞「園田FCスプリント」でしか使わない特殊な距離でしたが、2019年秋ごろから下級戦を中心に日常的に開催されるようになると、この距離で結果を出す馬が現れるなどし、現在は上位級でも設定されるようになるなど、新たな路線として定着しつつあります。
一方最長距離設定となる園田2400mは基本的に重賞「六甲盃」のみ。また、姫路2000mも重賞「白鷺賞」以外は例年若干数の設定にとどまっており、めったに見ることはありません。
出走馬の編成方法
兵庫県競馬は概定番組に設定されたレースに出走投票した馬でレースを編成する仕組みで、ほぼJRAと同じ仕組みです。
兵庫県競馬は2009年度に古馬・3歳単独のレース編成方法を、従来の「番組賞金でのクラス分け・開催回単位の出走馬編成」から現在の「ポイント制のクラス分け・週単位の出走馬編成」に変更しました。
例外的に、2歳は3歳以上の馬に比べ頭数が少ない事情もあってかその後も「番組賞金で開催回単位の組分け・組単位の出走馬編成」を継続していましたが、2019年度からレースの出走条件を勝利の有無や番組賞金に変更しています。
共通ルール
- 1競走あたりの出走可能頭数は12頭以内
→2歳初出走、4(3)歳以上(=古馬戦)C2・C3普通競走は10頭以内。ただし、4(3)歳以上C2・C3普通競走は10頭を超えて実施する場合がある。 - 出走馬が4頭以下の時は競走取り止め(出走すべき馬の確定後に開催執務委員長が特に必要があると認めた場合等には4頭でも実施することがある)
- *同一厩舎の馬が同一レースに出走投票する場合は3頭以内に制限
- 2週連続出走(=連闘)した馬は、次週の出走(3週連続)を認めない
- *出走投票締切後に出走取消及び競走除外となった馬は、次週の出走を認めない
- 出走可能頭数を超える出走投票があり除外対象となった場合、同一週同一条件のレースに出走枠があれば出走可能。出走しない場合は次走同一クラスの競走の優先出走権を付与(連闘、格上挑戦での除外は除く)。
*=番組編成委員がやむを得ないと認めた場合はこの限りでない
クラス分け
出走馬の編成を毎週行うため、所属馬のクラス分けポイント(2歳馬は番組賞金、以下「ポイント」で統一)も毎週更新されており、週の初めに「馬連名簿」と呼ばれるポイント順に並べられた名簿が発表され、この表に記されたポイントがその週の各馬の自己条件となります。
出走投票
兵庫県競馬は開催回単位で番組は発表するものの、個々のレースは開催日単位で独立しています。
出走する場合は、「いつのどのクラスのどの距離のレース」という形で投票を行っていると思われ、その投票馬によってレースが組まれます。
一括投票
下級条件では「同一日・同一クラス・同一距離」のレースが複数組まれています。この場合は、レースごとの投票ではなく、その枠組みに投票し、その結果を受けて出走レースを割り振る「一括投票」と呼ばれる方式が採用されています。
レースへの割り振り方は、投票馬をクラス分けのポイント順に並べた上で、番組要綱に定められた「一括投票競走の頭数分割基準」のレース数ごとに設定された頭数配分を基準にして上位から順に分割されます。
分割された条件のレースに関しては、ポイント上位の組から順に「一組」、「二組」…と組番号が振られます(例「C2一」、「3歳C2二」等)。
なお、同一クラスで同日に複数の条件が行われる場合、一括投票でないレースには組数が付きませんが、双方の条件とも一括投票となった場合はそれぞれに「一組」から順に組数が付されます。
例1
同一日に開催するレース | 条件表示 |
3歳以上C2クラス1400m戦を3競走 | C2一 3歳以上 |
C2二 3歳以上 | |
C2三 3歳以上 | |
3歳以上C2クラス1870m戦を1競走 | C2 3歳以上 |
例2
同一日に開催するレース | 条件表示 |
3歳以上C2クラス1230m特別競走を2競走 | C2一 3歳以上特別 |
C2二 3歳以上特別 | |
3歳以上C2クラス1400m普通競走を2競走 | C2一 3歳以上 |
C2ニ 3歳以上 |
組番号の付与は同一開催日内で完結するため、下級の競走の中には「C2二」や「C3一」といった毎日見られる条件のレースもあります。形式的には同一条件ですが、これらは日ごとに別々の投票で出来上がっていることから、馬の集まり方次第で組分けのポイントの境界が異なっている可能性が高く、力量も等しいかどうかは留意が必要です。
ただ、昇級すると原則としてポイントが昇級したクラスの下限ポイントに修正されるポイントシステムの性質上、組が高いほどそのクラスでの成績が良い馬が集まるため、組の上下は対戦メンバーの違いを比較的表せているといえます。
レース編成の調整
出走投票の結果、概定番組のままのレース編成では頭数不足や超過が起こるなどして、開催上不都合な点がある場合は、レース編成が調整されたのちに出馬表確定となります。
レースの分割、再編成
一括投票となるレースは概定番組においてあらかじめ複数のレースが設定され、「一括投票」と表示されていますが、投票の結果、投票頭数が多すぎる、もしくは少なすぎる場合は、さらにレースを追加設定したり、当該レースは不成立としても別の条件を分割するといった調整が行われます。この際、概定番組では1競走だけ設定され、一括投票を予定していなかった条件であっても投票頭数が多ければ分割されるケースもあります。
この調整を柔軟に行うためか、概定番組の段階ではレースを少なめに組み、投票結果を受けて追加・分割・再編成を行って最終的に上限の12レースを編成することが日常となっています。
競走番号の変更
概定番組には競走番号(第○レース)も振られており、どの開催日も基本的には下級条件から始まり、メイン付近では上級条件が来るレース編成となっています(インターネット投票等場外発売の関係で交流重賞の位置が変わるケースはあります)。
しかし、実際の出馬表ではこの配列が変わっていることがあり、特にA1クラスやA1A2混合といった上級条件で少頭数となると、概定番組ではメインレースだったものが実際は中盤あたりに移動しているケースがあります。
兵庫県競馬には、「メインレースは重賞でなければ多頭数のレースを設定する」という傾向があり、当初設定のメインレースが5頭立てや6頭立てになった場合、それが古馬最上位のA1クラスのレースであっても競走番号を変更し、クラスが高く多頭数となったレースを選んでメインレースに移すことが日常となっています。
番組要綱では「出走投票の結果、競走番号を変更することがある」と明示されており、運用上はこの規定に沿ったものと思われます。
レースの不成立や追加設定等で競走番号を組み替えるケースは他場でも見られますが、レース予想の興趣を主題としたと思われる競走番号の変更を行うのは兵庫県競馬の特徴ともいえます。
格上挑戦
兵庫県競馬では、1クラス上のレースへの格上挑戦が認められていますが、出走順位は最下位と規定されており、本則通りの投票馬だけで出走枠が埋まらない場合に出走が可能となります。
なお、クラス混合競走への格上挑戦を行うことはできません。
2歳馬のレース体系
クラス分けされている古馬、3歳単独のレースと異なり、2歳戦はクラス分けがありません。
2019年度から番組賞金順での組分けに基づくレース編成から、レースごとに出走条件を付し投票を受ける形となったため、レースを選べる3歳以上の競走に近い形となりました。
これまでの賞金順では未勝利でも入着多数であれば序列が上がっていたのを改め、「勝利馬」と「未勝利馬」で境界を付ける体系としたもの。番組要綱にもレースランク表示の1つとして「未勝利」が設定されています。一方、普通競走は大きく4種類に分かれ、組ごとのレースを止め、未勝利馬限定戦と番組賞金条件でのレースが常設化されました。
現在は以下のようなレース体系となっています。
種別 | 条件 | 備考 |
---|---|---|
重賞 | ||
特別 | オープン | JRA認定競走「アッパートライ競走」 |
普通 | オープン | 勝利数・賞金を出走条件としないレース |
番組賞金条件 | 指定された番組賞金以下の馬が出走可能 | |
未勝利馬限定 | 未勝利馬のみ出走可能 | |
初出走 | いわゆる「新馬戦」 |
特別競走
重賞に続く特別競走はJRA認定競走である「アッパートライ競走」のみが常設されています(詳細後述)。賞金順組分けが行われていた頃は賞金最上位馬が出走する一組戦で設定されていましたが、現在は出走条件は付されておらず、2歳オープン競走的な扱いとなっているようです。
普通競走
普通競走は大きく4種類に分かれています。なお、3歳以上の競走と同様、同日に同条件競走が複数行われる場合は組数が付されます(例:「2歳未勝利一」「2歳未勝利二」)。
出馬表上で単に「2歳」とだけ表示されているレースはオープン競走となっており、勝利数・賞金による出走条件を設けていません(専門紙には「オープン」との表記があります)。普通競走の中では賞金も最上位となっていますが、編成上のタイミングで時折設定されるようなイメージで頻繁には設けられていません。
番組賞金条件のある普通競走は2019年度から新設。普通競走オープンと未勝利馬限定戦の中間に位置付けられ、未勝利馬限定戦より賞金も高く設定されています。条件となる上限賞金はその時点での上位馬が入らないようにするためかレースごとに設定が変わっています。
未勝利馬限定戦も2019年度に新設され、ある程度在籍頭数が揃うと2歳戦の中でも数多く設定されます。ただし、現状は在籍頭数の問題もあってか「未勝利馬は未勝利馬限定戦にしか出走できない」といった厳密なクラス化には至っておらず、未勝利馬でも特別競走や未勝利馬限定戦以外の普通競走にも出走可能であるほか、未勝利馬限定戦がない週もあります。
初出走とはいわゆる新馬戦。兵庫県競馬だけで用いられる表現で、「新馬」という表現は公式な設定では用いられていません(レース中継やメディアでは一般的な表現である「新馬戦」と呼ばれます)。
主要・特殊レースの編成
リミテッド競走
兵庫県競馬は出走資格を「兵庫県で初出走し、他地区への転出期間のない馬」とした生え抜き馬限定の「リミテッド競走」という独自のカテゴリーを設けており、全世代の競走で設定されています。
生え抜き馬の確保などの目的で自場デビュー馬限定競走を設けている地方競馬は多いものの、多くは若馬の競走で企画的に設けられているのが中心ですが、兵庫県競馬の「リミテッド競走」は普通競走での設定も多いほか古馬下級でも時々設定されており、出走馬を絞って勝利の機会を古馬でも与え、長く定着してもらう効果も期待されているものと思われます。
なお、リミテッド競走への出走資格を持つ馬は馬連名簿の「自場馬」の項目に印が打たれており、どの馬が生え抜き馬なのかを確認することができます。
重賞競走
重賞競走は全競走で事前の予備登録が必要となっており、登録馬の中から出走条件に基づき出走馬が選定されます。
優先出走権を除くと、重賞の出走選考基準の基本はクラスと獲得賞金で、ポイントは考慮されません。
兵庫県競馬ではクラスのない2歳を除き、上位クラスの登録馬が出走順位上位となります。
また、同クラス馬の序列は下記の2パターンがあり、重賞ごとで使い分けられていますが、いずれもクラス分けと違い、獲得賞金の多い順に選ぶ方式です(どちらを適用するかは番組要綱内「重賞競走実施概要」に各重賞毎に記載)。
条件 | 内容 |
---|---|
自場収得賞金順 | 同クラス内の序列は 自場(兵庫)での収得賞金順とするもの。 |
総収得賞金順 | 同クラス内の序列は 生涯の総収得賞金順とするもの |
このうち、古馬重賞で多く使われている「自場収得賞金順」は兵庫で獲得した賞金順で出走馬決定を行うもので、重賞出走を確実にするためにはある程度兵庫で実績を積んでおく必要がある仕組みとなっています。なお、番組要綱に「他地区及びJRAの交流競走出走馬は、県内出走実績とみなし、当該開催又はその直後で成績処理するものとする。」とあることから、「自場」とは園田・姫路2場での出走だけでなく他場遠征での獲得賞金も加算されるものと推定されます。
下位クラス馬の出走
クラス分けのある区分で行われる重賞競走にCクラス馬は格上挑戦することができません。
ただし、3歳馬単独の重賞競走に関しては「C1クラス」馬は格上挑戦することができます。この「C1クラス」とは3歳単独クラスの「C1クラス」だけでなく、3歳馬が古馬編入された後に行われる3歳馬単独重賞についても古馬の「C1クラス」在籍の3歳馬が対象となります。
転入初戦馬の出走
兵庫県競馬の重賞のうち、ダートグレード競走については転入初戦馬が出走できません。
それ以外の重賞であれば転入初戦馬の出走は可能ですが、番組要綱の規定により選考時の出走順位は最下位となります。このため、兵庫既走馬だけではフルゲート割れする場合のみ出走できることとなります。(転入初戦馬複数の場合はクラス上位・賞金上位の方が転入初戦馬の中で上位となる)
JRA交流競走(特別競走)
JRAの条件クラスと兵庫所属馬による交流競走は頻繁に実施されています。このうち、古馬戦には兵庫県内もしくは近隣の川の名前、3歳戦では同様の山の名前がレース名になっているため、兵庫県競馬のJRA交流競走を総称して「川特別」「山特別」と公式に呼ぶこともあります。
JRA認定競走は兵庫所属馬についても出走申込以前に予備登録が求められているようで、概定番組の当該レースにはそれを示す「(登録)」表示が付されています。
名称 | 出走資格 | 注記 |
---|---|---|
JRA交流 〇〇川特別 | 兵庫)古馬A1クラス920ポイント以下登録馬 JRA)古馬1勝クラス | 次に該当する兵庫馬は出走できない ・重賞競走勝ち馬 ・JRA所属時3勝クラス以上の馬で 転入後2走以上県内競走実績のない馬 |
JRA交流 〇〇山特別 | 兵庫)3歳登録馬 JRA)3歳未勝利 | 次に該当する兵庫馬は出走できない ・重賞競走、認定競走、未勝利条件交流、 JRA在籍時の2・3歳戦の勝ち馬 |
JRA条件交流競走では、地方競馬側もオープン馬が出走しないよう最上位クラスが入らないように条件を設定していますが、兵庫の古馬交流の出走対象のポイントには最上位のA1クラス格付け馬も含まれています。
ただし、指定されている「920ポイント」以下はJRAグレード重賞勝ち馬が転入した場合の開始ポイント(GIII勝ち馬で960ポイント)より下であるほか、重賞勝ち馬を出走不可とすることで真の最上位クラスは出走できないよう調整されています。
JRA認定競走(特別競走)
兵庫県競馬には勝利するとJRAの特別指定交流競走へ出走できるJRA認定馬となる「JRA認定競走」を設けています。
2011年度までは認定新馬戦「ファーストトライ競走」が設定されていましたが、2012年度からは認定新馬戦に代わって上級認定競走の「アッパートライ競走」が特別競走として行われています(ほかに2歳重賞「兵庫若駒賞」「ネクストスター園田」がJRA認定競走)。
「アッパートライ競走」は兵庫デビュー馬限定の「リミテッド競走」でなければ出走条件に制限は設けられておらず、2歳馬であればどの馬も出走可能となっています。また、常設の上位競走的な扱いであることから1度勝利してJRA認定馬の資格を得ていても、再び出走することが可能です(ただし、本競走は負担重量が「認定別定」となっており、JRA認定競走1勝につき負担重量が1kg加増されます)。
なお、「アッパートライ競走(リミテッド)」では兵庫県生え抜き馬限定かつ認定競走勝ち馬は出走できません。