笠松競馬のレース編成(2022年度)

笠松競馬レース編成

「東海公営」とも呼ばれる東海地区の地方競馬2場、笠松競馬と名古屋競馬は常時の相互交流を実施していることもあり、共通の格付けルールで運営されています。

一方、笠松競馬のレース編成は、階級上位戦の出走馬選抜等一部に名古屋競馬との共通点がある以外は独自性があります。また、近年は上位成績馬に加え下位成績馬の中から出走馬を選定する競走をレギュラー設定するなど、日常の番組に趣向を凝らす取り組みも行われています。

以下、「笠松競馬番組要綱」等(以下「番組要綱」)に基づき、笠松競馬のレース編成の仕組みを見ていきます。

本記事は公式ウェブサイトで公開されている要領、要綱等のルールに、実際のレース編成状況を加味して構成した作者の私見です。

レース編成の流れ

笠松競馬のレース編成は開催回単位で行われます。

ただし、笠松競馬は1開催の構成日数が4~6日とまちまちになっており、4~5日の開催を一気に行うパターンと、1開催を前後半に分けて中間に名古屋競馬の開催を挟むパターンに大別されます。このうち前後半分割開催の場合、開催回単位で行うのは最初の概定番組発表と出走申込のみで、それ以降は前半・後半別々に行われます(ただし間隔が開く後半編成の出走馬は追加で出走申込が可能)。

レース編成は「概定番組」として開催回初日の約1か月前に発表されます。そのおよそ20日後に出走申込が締め切られ、これを踏まえて組み替えた最終の「確定番組」が開催初日(前後半分割時の後半開催は後半初日)の5日前に発表されます。この際、各レースへの編成馬も「出走投票準備一覧表」の形で発表されます。

確定番組を踏まえた出走投票は各開催日ごとで3日前に行われ、即日出馬表が発表されます。

なお、笠松競馬は「概定番組」「確定番組」「出走投票準備一覧表」と3か月ごとの行事予定表を公式ウェブサイトに公開しており、レース編成に関する日程やレース編成状況を事前に確認することができます。

笠松競馬 レース編成の流れ
  • 手順1
    概定番組発表

    開催回初日の約1か月前

  • 手順2
    出走申込

    概定番組発表の約20日後

  • 手順3
    確定番組・出走投票準備一覧表発表

    開催初日(前後半分割開催の後半分は後半初日)の5日前

  • 手順4
    出走投票

    各開催日の3日前

  • 手順5
    レース開催

レースの種別

笠松競馬では「重賞競走」「準重賞競走」「特別競走」「普通競走」の4区分のレースが設定されています。

重賞競走には東海地区共通の格付「SP(スーパープレステージ)」の「I」~「III」が、また準重賞競走には同じく「P(プレステージ)」という格付が付与されています。また、普通競走の中には賞金の高い「特選」の競走が常設されています。

レース区分の設定は階級・組によって基本的に固定されています。

A級B級C級3歳2歳
1組特別特別特別特別特別
2組特別特選特選*特選普通
3組特別普通普通普通普通
4組特選普通普通普通普通
5組以下普通普通普通普通普通
※このほか、企画系競走は特別競走になる場合があります
※C級下位は上位からの続き番となるため組番号は異なる
*3歳2組がJRA交流競走の場合は特別競走

古馬A級は上位3組までを特別競走、4組を特選競走として設定を固定。古馬オープン重賞が行われる場合や、1開催で2回編成される場合、特別競走のA級1組が設定されないケースがあります。

古馬B級と3歳は1組を特別、2組を特選(3歳2組がJRA交流競走の場合は特別)としており、2歳は1組のみ特別としています。

古馬C級は番組賞金の範囲を編成上でのみさらに2分割し、それぞれの範囲の上位2組を特別・特選として編成しており、上位は「(イ)」、下位は「(ロ)」の符号がレース名に付されます。

競走距離

笠松競馬場の競走距離は下記の通りです。

周回・1周競走距離
右1100m800m、1400m、1600m、1800m、1900m、2500m

基本の距離として行われているのは1400m戦で、条件に関わらず大半がこの距離で実施されています。

次いで実施されるのが1600m戦で、上位戦での設定が主となりますが、B級やC級では「特別(1組)が1400mなら特選(2組)は1600m」やその逆パターンがよく見られるほか、1日の競走で級内に特別競走・特選がない場合、級内の一番上の組を1600m戦にする傾向が見られます。

最短設定の800m戦は2歳新馬戦での設定が中心ですが、馬齢限定や古馬C級の下位戦で時折組まれることがあります。

中距離の1800m、1900m戦は重賞や1組戦といった上位競走のみの設定で、古馬C級では設定されないようです。

なお、笠松競馬場の最長設定となる2500m戦は地方全国交流の重賞「オグリキャップ記念(SPI)」でのみ実施されます。

出走馬の編成方法

笠松競馬は開催単位で出走申込した馬を番組賞金順などの方法を用いて序列化し、その順に組まれた組をそのままレースへ割り当てる方式を基本としています。

一方、申込馬の中から競走成績に基づいて選定された馬によるレースも複数種類実施されています。

共通ルール

  • 1競走の出走頭数は10頭以内。ただし1400m、1900m、2500mのSP(重賞)競走及びP(準重賞)競走、各開催の競馬番組で指定された競走は12頭以内。
  • 1開催につき出走できるのは1走のみ。ただし、別に定める開催を除く。
    (1開催が前半・後半に分けて編成される場合は前後半それぞれで出走可能であることが競馬番組に表示されます)
  • 階級内の出走申込馬が8頭未満、新馬戦の出走申し込みが5頭未満の場合はその階級の競走は編成しない
  • 同一階級競走の一方が4頭以下、かつ他の一方と合わせて5頭以上9頭以下の場合は1競走に合併。一方が出走可能頭数を超えて抽選休場等による頭数制限がかかる場合、他の一方へ出走可能頭数を超えない範囲の頭数まで編成替え。
  • 出走投票の結果、出走馬が4頭以下でその日に同一階級競走がない場合は競走不成立
  • 競走成立後、勝馬投票券発売前の出走取消・競走除外により出走馬が2頭以下となった場合は競走取止め

クラス分け

出走申込を行った馬は番組賞金が計算され、それに基づいた階級に格付けされます。

番組賞金の算定は出走申込締切日に行われている東海地区の競馬開催最終日までの成績で行われます。ただし、編成が2回ある開催の2回目(後半)の編成や名古屋競馬で2連続開催が行われて笠松競馬の開催間隔が開いている場合などに追加申込が受け付けられる場合は、追加申込締切日に行われている東海地区の競馬開催最終日までの成績となります。

出走申込締切日は基本的に前回(2回編成の場合は前半)の笠松競馬の開催中に設定されているため、前回笠松開催の成績まででクラス分けが実施される(直前の名古屋競馬や前回開催後に遠征して連闘する場合、その成績は入らない)と考えてよいかと思われます。

出走申込馬のクラス分け結果は、確定番組と同時に発表される公式サイトの「出走投票準備一覧表」で確認することができます。

組分け

組分けは確定番組の決定と同時に行われます。

出走申し込みを行った馬のうち、競走成績を参考として組まれるレースへ選定された馬以外は、階級ごとに番組賞金順に序列が付され、上位から順に組分けされます。組ごとの頭数は編成全体での階級ごとの申込頭数と設定レース数によって異なります。

級・組名の表示は、「級」は付けず「A2組」「B3組」「C14組」「3歳3組」という表示が一般的です。また、レース名があると「組」も表示しない傾向があります。

番組賞金順編成の組の組番号は特別・特選競走に続いて出走馬の番組賞金の多い順に続きます。

出走投票

笠松競馬では、確定番組の発表段階で各出走馬の出走レースが固まっており、出走投票はそこへの出走を確定させる手続きとなります。

編成替え

出走投票の結果、出走可能頭数を超える頭数が投票した場合や同一階級のレース間の出走頭数がいびつになった場合、編成替えとして出走レースの移動が行われます。

レース移動は隣接した条件で行われ、組内の上位寄り、下位寄りの馬が移動することになりますが、生じた場合の移動対象馬の優先順、移動先はあらかじめ決められており、この範囲内で移動が行われます。

編成替えの設定は「出走投票準備一覧表」と「確定番組」にも表示されています。

組の分割

笠松競馬は基本的に1組1レースとして行われますが、選抜戦へ編成する馬が多数といった場合など、1つの組にすべき馬が編成頭数を上回った場合は、組を1つとしたうえでレースを分割することがあります。

この場合はカッコ囲みの小文字アルファベットが組名の末尾に付され「C2特選(a)」と「C2特選(b)」といった表示がされます。

階級混合競走

古馬戦では2階級の混合競走が比較的多く組まれます。多くは出走申込の後に、編成の都合上階級単独では頭数が足らないために隣接階級と混合で成立させるもので、確定番組になってから設定される傾向があります。

組まれるのは「上位階級最下組」と「下位階級賞金順最上位組」となりますが、下位階級は番組賞金順でない特別・特選の組が間に挟まっているため、「(例)A4・B3組」や「(例)B5・C3組」と番号が飛んだ表示となります。C級に関しても編成上の賞金境界を跨いだ混合戦が組まれると、「(例)C14・C17組」と組数が2つ飛んだ表示の混合戦の表示となります。

なお、混合戦の場合は上位階級の競走として扱われることから、混合される上位級が特別や特選になる組の競走の場合、2階級混合の特別(特選)となります。

階級混合競走のイメージ

主要・特殊レースの編成

笠松競馬では重賞・準重賞以外にオープンの特別競走が組まれると出走希望が取られたり、一定の条件に基づいた出走馬選定が行われます。

また、B級・C級の特別・特選競走出走馬の全部または一部は前走の成績に基づいた選定が行われるほか、近走未勝利馬の中から着順等の要件に基づいて選定した競走が行われています。

重賞競走

出走馬の選定方法は各回の競馬番組で公開されています。

重賞競走は当該重賞への出走希望申込が必要となります。

出走資格は笠松競馬の前回開催(1開催が前後半に分かれた開催の後半に行われる場合は同回前半開催)からそれ以前の指定された期間内(概ね半年余り前)までに東海地区で所属、出走していることが条件となっており、古馬重賞の場合は前回開催終了時点でB級格付以上であることも要件となっています。
一方、交流競走の他地区からの遠征馬は東海地区の出走資格判定とほぼ同じ期間内に出走実績がある事が必要です。

出走馬の選考は競馬番組に定められた期間中(概ね前1年間)の成績により選考されます。なお、笠松競馬では事前に優先出走権付与のあるトライアル競走を組んでいることが多く、優先出走権保持馬は優先選定されます。

出走希望申込頭数が編成頭数に満たない場合は当該開催に出走を申し込んだ東海地区所属の番組賞金上位馬が補充されて編成されます。出走希望した馬か番組賞金による補充編成馬かは「出走投票準備一覧表」にて判別が可能です。

一方、出走希望したものの出走枠から漏れた場合は補欠馬となった上で、自己条件を問わず重賞の次の格付のレース(古馬重賞ならA2特別、3歳重賞なら3歳1特別)に編成されるようです。

準重賞競走

準重賞は笠松所属2歳馬限定戦のみとなっています。

出走希望は取っておらず、当該開催に出走を申し込んだ笠松所属の2歳馬のうち、JRA所属で出走経歴がある馬と番組賞金0円の馬を除いた番組賞金の上位馬が必要頭数が編成されます。

オープン特別競走

オープン特別競走は2021年9月の開催で再編されており、現在は下記2種類のレースが設定されています。

オープン・東海クラウン

古馬重賞のない開催の古馬最上位競走はB級以上オープンの条件で行われ、「A級1組」扱いで行われます。また馬齢限定戦でも重賞トライアル競走等のオープン競走が行われることがあります。

レース名は古馬重賞トライアル競走が「東海クラウン」、それ以外は「〇〇オープン」となっています。「東海クラウン」は年に何度も行われる点は変わっていませんが、以前の準重賞格付けは取りやめとなり、現在は古馬重賞トライアルのオープン特別競走としてこのレース名が使われます。
馬齢限定戦は特にレース名の傾向はありません。

競馬番組で指定された日時点で古馬戦はB級以上の格付、馬齢限定戦はその馬齢の馬の中から出走希望を受付け、その中から番組賞金順に必要頭数が選定されて編成されます。この際、出走希望馬が不足した場合は、当該開催全体の番組賞金上位馬から順に選定し補充されます。

なお、出走枠漏れとなった希望馬は重賞同様に次の格付の組のレースへの編成となるようです。

アタック

古馬重賞・A級1組が実施されない開催が四半期に1開催程度存在しており、その際に組まれるのが笠松所属馬限定のB級以下オープン競走で、レース名は「スプリング」「オータム」などの四季を冠した「〇〇アタック」となっています。

出走馬はB級以下から希望が取られ、申し込んだ馬の中から番組賞金順に選定されますが、その中で競馬番組で指定された期間内に東海地区B級又はC級の特別競走で1着となった馬は優先して選定されます。

一方、出走希望申込が編成頭数に満たない場合は、通常の出走申込馬の中から「前走B級勝ち馬」、次いで「B級番組賞金上位馬」の順に選定して補充されます。

JRA条件交流競走(特別競走)

笠松競馬で実施されるJRA条件交流競走は「古馬1勝クラス馬との交流競走」と「3歳未勝利馬との交流競走」の2種類で、出走資格は下記の通りとなっています。レース名に傾向はありません。

所属古馬1勝クラス交流3歳未勝利馬交流
JRA3(4)歳以上1勝クラス以下
(未出走馬を除く)
3歳未勝利馬
(未出走馬を除く)
東海地区3(4)歳以上東海地区A級3組東海地区3歳2組
※古馬1勝クラスの馬齢はJRA・東海地区とも同一で実施

東海地区出走馬は通常の出走申込で編成された上記の組が出走する形になっており、名古屋所属馬も当該組に入れば出走可能です。条件交流という性格上、最上位馬が入らないように少し下げた位置の組が指定されています。

JRA認定競走(特別競走)

笠松競馬は勝利するとJRAの特別指定交流競走へ出走できるJRA認定馬となる「JRA認定競走」を設けています。

現在は2歳準重賞と特別競走で設けられています。
このうち特別競走のJRA認定競走は笠松所属・笠松デビュー馬限定(笠松競馬で初出走し、転出実績のない馬)限定競走となっており、「チャレンジ(回次)」というレース名で行われています。
※年最初の開催は「チャレンジ(1)」、以降開催毎にカッコの数字が増える

編成馬は当該開催に出走を申し込んだ出走資格のある馬の番組賞金上位から順に選定されます。

条件階級上位選抜(特別競走・特選)

B級、C級で行われる特別・特選は競走成績で馬が編成されます。要綱に定められた番組賞金に関わらず優先して編成される馬は下記の通りです。

優先して編成される馬
最上位組
(特別)
前走勝馬で同一階級の馬
(前走が他地区所属の場合は除く)
最上位の次の組
(特選)
前走勝馬で階級が昇級した馬

優先して編成される馬だけでは編成頭数に満たない場合、残りの枠は番組賞金上位から順に補充して編成されます。
一方、前走勝馬が1レースで収まらない場合は賞金順に序列が組まれ、特別の出走枠から漏れた馬は特選の組に編成されますが、特選でも収まらない場合は同組の(a)と(b)として特選を分割することもあります。

C級は番組賞金の範囲を2分割してレースを編成しており、上位範囲は特別・特選(イ)、下位範囲は特別・特選(ロ)となっています。特別は各範囲の中の勝馬を編成しますが、勝って(ロ)から(イ)へ移った場合は階級の昇級ではなく、C級の勝馬として特別(イ)に入るようです。

なお、A級、3歳、2歳でも特別・特選(2歳はなし)のレースがありますが、これらの階級では選抜は実施されておらず、(出走希望を取るレースがあればそのレースへの編成馬を除いた)番組賞金順編成となっています。

まとめると次のようになると思われます。

階級番組賞金に関わらず編成される馬
A級特別・特選なし(番組賞金順)
B1特別前走B級勝馬
B2特選前走C級勝馬で昇格初戦馬
前走B級勝馬も賞金順でB1から漏れた馬
C1特別(イ)番組賞金が(イ)の範囲で前走C級勝馬
C2特選(イ)前走C級勝馬も賞金順でC1から漏れた馬
C特別(ロ)番組賞金が(ロ)の範囲の前走勝馬
C特選(ロ)前走C級勝馬も賞金順でC特別(ロ)から漏れた馬
3歳特別・特選なし(番組賞金順)
2歳特別なし(番組賞金順)
※競馬番組で出走資格が定められていないレースに限る

条件階級下位選抜

2020年度の開催から近走勝利がない馬を一定の条件に基づき選抜した「下位選抜」ともいえる競走がレギュラーで設けられました。

基本は笠松所属馬限定で「前5走で1着がない」ことですが、さらにもう1段階ふるいをかけており、その選出方法によって「〇級サバイバル」と「〇級セレクション」に分けられています(〇は選抜した階級)。

当初は中盤あたりに設けられていましたが、現在は最終レースに組まれることが多く、各開催単位で基本的にC級を対象として1レースずつ設定されています。

サバイバル

初開催は2020年4月3日の「C級サバイバル」。各開催で基本的に1レースが組まれ、開始時は中盤に組まれていましたが、2021年11月以降は基本的にその日の最終レースに行われています。

編成される馬は当該開催に出走を申し込んだ笠松所属馬の中で、競馬番組で指定された階級(番組賞金も指定される場合あり)の中から下記の条件に合う馬を抽出し、その中の番組賞金上位馬が編成されます。

  • 前5走で1着がない
  • 前3走を東海地区所属馬として出走し、4着以下であること
  • 同一馬主又は同一厩舎は2頭まで

この条件では、階級内の格付は高いが近走は馬券圏内がない馬が集まることとなります。

大半はC級から選定される「C級サバイバル」で開催されますが、「B級サバイバル」も行われたことがあります。なお、実際には開催されなかったものの2階級混合の「A・B級サバイバル」が予定されたことがあり、その際は「A級は番組賞金の最下位順から、B級は番組賞金の順に選定」となっていました。

セレクション

初開催は2022年4月15日の「C級セレクション」。こちらも各開催で1レース、その日の最終レースに行われます。

編成される馬は当該開催に出走を申し込んだ笠松所属馬の中で、競馬番組で指定された階級(番組賞金も指定される場合あり)の中から下記の条件に合う馬を抽出しますが、「サバイバル」と異なり、その中から前5走の獲得収得賞金上位馬が編成されます。

  • 前5走を東海地区所属馬として出走して1着がない
  • 同一馬主又は同一厩舎は2頭まで

成績の縛りは前5走に1着がないことだけですが、同じ範囲での収得賞金上位馬が集められるため、勝てないが上位着が多いといった勝利まであと一歩が続く馬が集まるレースとなります。

レースはC級を対象とした「C級セレクション」のみが行われています。なお、「セレクション」は勝ちはないものの成績自体は悪くないためか、特別・特選のように選出の番組賞金範囲に沿った「選抜(イ)」「選抜(ロ)」の符号がレース名についており、純然たる普通競走の「サバイバル」より賞金も高く設定されています。

名古屋所属馬の交流出走

東海地区を形成する名古屋競馬とは常時交流が行われており、名古屋競馬(愛知県)所属馬は一定の条件の元、笠松競馬への出走が可能となっています。

これを踏まえ、交流出走することで格付け有利を起こさないよう、名古屋競馬と笠松競馬は番組賞金の計算式がほぼ統一されています。

編成方法

SP(重賞)競走や競馬番組で交流出走の条件が示されている競走は、その規定に基づいて出走申込を行い、選出されれば出走が可能です。

それ以外の競走(ただし新馬戦、JRA認定競走は交流出走不可)では、名古屋所属馬に対して1競走につき1頭の優先出走枠が設けられており、未出走馬の出走も可能です。

こちらに出走を希望する場合は、笠松所属馬と同様に出走申込を行うことで、その申込馬の名古屋競馬で計算される番組賞金に応じた組へ編成されることとなり、出走投票を行えば出走できます。ただし、同一レースに2頭以上名古屋所属馬がおり、出走投票の結果出走可能頭数が超過した場合は、名古屋所属馬だけで抽選となり、1頭だけに絞られます。

名古屋所属馬の交流制限

愛知県所属の同一厩舎から1開催に出走申込が可能な頭数は48頭以内と定められています。

また、新馬戦、JRA認定競走以外でも出走頭数の都合等の理由により、指定した階級や番組賞金の範囲の名古屋所属馬に対して、出走申込を不可とする制限が行われることがあります。

公式ウェブサイト レース編成関連ページ

競馬番組・概定番組

確定番組・編成馬(出走投票準備)一覧

番組要綱

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